「そんな剣で僕を倒せると思ってるの?もう茶番は終わりだ……死んでしまえ!」
フィアレスが猛スピードで襲い来る!目にも見えないスピードで剣が振り下ろされる!
「ザシュッ!」
傷を負ったのは……フィアレスの方だった!
「……ぐっ……そんな馬鹿な!?剣が勝手に動くなんて!?」
フィアレスは予想出来ない攻撃に戸惑っている!
「この剣は、俺とティファニィの意思で動く。直接腕を振る必要も無くな……ここからが本当の戦いだぜ!」
ハルメスはフィアレスを睨みつける。傷の程度は両者とも大差無い。激しい戦闘が始まった!
「キィィ!」
「ガキィーン!」
「ブシュッ!」
「ゴォォ!」
「ドォォーン!」
両者共に体をエネルギー膜で守り、剣でぶつかりあい……互いに剣の傷が増えていく!全身が切り刻まれていくのだ!
炎……氷……光……闇……神術と魔術が激しくぶつかりあう!
「はぁはぁ……そろそろ人間界を諦めてくれないか?」
脇腹を抉られ……肩を斬られ……太腿から大量の血を流すハルメスがフィアレスを睨みつけながら言った!
「ハァ……ハァ……君こそ早く死んで僕を通してくれよ!」
頬を刺され……左腕を折られ……炎で片目を焼かれたフィアレスが叫ぶ!
二人はもう立っているのもやっとだ……次が最後の攻撃になる。二人はそれを理解していた!
「……もう終わりにしようぜ!……始まりの神術『光(sunlight)』!」
ハルメスは、全ての神術の中で『始まりである神術』を放つ!エファロードにのみ許された最強の神術!
「……そうだね……これで終わりだ!……終わりの魔術『闇海(darksea)』!」
『光』とは対極の魔術!光と闇の波動が空間の全てを埋め尽くす!あらゆるものが存在し得ない次元だ!
「決着をつけようではないか……サタンよ!」
「ロードとサタン……消えるのはロードだ!」