〜狂気の再来〜

「本当にこの道で辿り付けるのかしらねー?」

 私達は、この時天界の地下を走っていた。ジュディアに天界の地下通路に転送されたからだ。

「大丈夫ですよ。今のジュディアさんは嘘をつくような目じゃなかったから」

 事実そうだった。泣き疲れた後のジュディアはまるで子供のような素直な天使になっていたからだ。

「それもこれもシェルフィアのお陰だ。先を急ごう!」

 この地下通路は『封印の間』に直結しているらしい。この道を通らなければ、天界にいる全ての天使を敵に回していたことだろう。

「はーい!行きましょー!」

 私達は暗い地下を走り続けた。封印の間にいる神に会う為に!

 走り始めて数時間……やがて眩い光が飛び込んできた!

「出口だ!」

 私達は、地上に出る階段を一気に駆け上がった。

 

 

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