「カッ!」
「ドォォ……ン!」
一瞬の出来事だった。一体何が起こった!?目の眩む閃光と爆音!
「キャァァ!」
シェルフィアとリバレスの叫び!
「ぐっ!」
私はこの時に初めて気付いた。自分が血塗れになっている事に!
ハーツは……自分の命と引き換えに……禁断神術『爆』を使ったのだ!
私の傷はそんなに深くない。全身を軽く火傷した程度だ。だが!
「……シェルフィア!リバレス!」
二人は倒れていた!火傷ではなく、爆風の衝撃で壁に叩きつけられたようだ……私はすぐさま治癒を行う!
「……ハーツ……最後まで救えない奴だったな」
私は、ハーツの杖の破片を見てそう呟いた。それから、1時間ばかり二人の治癒に力を注いだ!
二人とも気を失い、骨折もひどい……どうしても完全回復させるにはそれぐらいの時間が必要だった。
そうして、二人の治療が終わった時……私の体を強い疲労が襲い、私は眠りへと落ちていった。
この先に待ちうけるのは……何だろう?
平和だろうか……戦争だろうか?
唯一つ確かなのは……私が次に出会うのは
『神』であり……私と兄さんの『父』なのだ。
そこで……全てが始まり……全てが終わる。
例え、この先に待つ運命が過酷だったとしても私は
立ち向かう……『永遠の心』を持って……
全ては……未来の為に……
君と創る未来の為に……
そして……今を懸命に生きている者の為に……