その通りだ。私の命は30万年は続くだろう。きっとその間にシェルフィアは何度も生まれ変わる。否、もっと先になるかもしれない。
魂が不滅でも『永遠』の中で、一緒にいられる時間はごく僅かなんだ。
「……解った。自分の命を大切にする。愛してるよ、シェルフィア」
私がそう言うと、彼女はようやく顔を上げて微笑んだ。それを見た私も思わず笑みが零れて、唇に軽くキスをする。
そして、ベッドという狭い空間の中で二人、刹那と永遠を噛み締めながら深く愛し合った。
……その後夢の中で、全く知らない声が私に語りかける。
……ゆっくり近付いている。誰も予期せぬ時の奔流が。