神はS.U.Nという光から無限の力を生み出す。『光』は、瞬間的にS.U.Nと同等の光を生み出す術。無論神のみが使えるものだ。
「キィィーン!」
光と熱が、この『断罪の間』を埋め尽くす!無よりも膨大なエネルギーだ!
「闇海(darksea)!」
獄王は、闇の海から無限の力を生み出す……影の叫びと共に、光に反する闇の海が空間に溢れ出した!
光と闇の波がぶつかりあう!これに負けたら、俺は消える!
光の力と闇の力……最初は拮抗していたが光が押され始めた!
「俺は、大好きなフィーネに再会するんだ!それまでは死ねない!」
俺はありったけの精神力を光に変える!だが、それでも暗い波に光が追いやられてくる!
「『愛』を命題にしたエファロードの力はそんなものか?それで神を名乗るのは、愚かなり!」
波が目の前まで迫る!頭が割れる程……いや、命を削って『光』を放っているのに……何故だ!
「ルナリート、お前は覚悟が足りないのだ。我々……神と獄王は、力の全て……命の全てをそれぞれの『界』に捧げて生涯を終える。そこにあるのは、永遠の孤独。その運命の重さに、瞬間的な『愛』如きが勝てるはずがないだろう!」
フェアロットの声が脳に響く!そうだ、ロードもサタンも『界』の為だけに生きて……それだけの為に死ぬ運命なんだ。だから……シェドロット……今の『神』も俺達の前に姿を現せなかった。俺はそんな使命を背負えるのか?
「ルナー!フィーネに『永遠の心』を誓ったのを思い出してー!」
俺が獄王の言葉と力の強さに半ば諦めかけた瞬間……リバレスが力強く叫んだ!
そうだ……フィーネは俺との『永遠の心』と愛する気持ちを信じて死んでいったんだ!
最後まで笑顔で……最後まで俺を信じて……だから俺はここまで来たんだ。迎えに来たんだ!
フィーネは言った。『寂しいから……早く迎えに来てくださいね』と!もう、君に辛い思いも痛みもさせはしない!
「俺は負けない。絶対に!今度こそフィーネを守り抜いて見せる!」
俺は目を見開き、闇の波に向けて手をかざす!
「『光』!」