【第十四節 無音の狂奏曲】
「キラキラ」
宿の窓から降り注ぐ、S.U.Nの光とそれを反射する雪の輝きが眩しくて私は目を覚ました。
「フィーネ」
穏やかな笑顔を浮かべて、隣で眠る最愛の人の髪を、私は優しく撫でた。
「ルナさん、おはようございます」
薄っすら目を開けて、フィーネは私の背中に手を回して抱きついた。吐息が私の首にかかる。
「おはよう、フィーネ」
私もフィーネを抱き締めて、キスを交わした。昨夜の余韻に浸るように……
それから、しばらくの時が流れて私はふとベッドの机の上に置いた時計を見た。すると……