前ページ

 あどけない笑顔を浮かべて眠るフィーネを見て、私は決意をさらに強固にした。

 

誰にもこの幸せは邪魔させない!例え全ての天使に
忌み嫌われたとしても!

 

 聞こえるのはフィーネの寝息と、安らかな海の音だけだった。

 見えるのはフィーネの寝顔と窓の月だけだ……

 何も心配なんかいらない。

 

そうして、私もいつの間にか眠りの世界へと
引き込まれていった。

殺気の正体……フェアロット……いずれも私が出会う
運命にあるとは知らずに……

 

 


目次

第十三節へ