「うーん……考えてても始まらないわよー先に進めば答が見えてくるかもしれないしねー」
首を傾げていたリバレスは、そう言って上の階に続く階段へと飛んでいった。
「待てよ!」
確かに考えていても始まらない。先に進もう!いつ再発されるかわからない危険な兵器が安置されている!私達は、さらに上の階へと急いだ。長い螺旋階段が続く…… しかし、階段を登り詰めて現れた光景に私はまたも驚いた!今度の部屋は、部屋一面が緑の木々や花に覆われているのだ!……そして、やはりその中央に祭壇があった。
「また記念碑か」
私は、少し緊張して記念碑を解読する。重大な事が書かれている。私は確信してきた。
『人間という生命そのものに……天界を維持する為の鍵がある』
『神は……神合成という力により……S.U.N(Super ultimate nuclear star)から無限に近い膨大なエネルギーを生み出す』
ますます混乱してくる!人間が天界の維持の鍵?天界を維持しているのは神の力だろう?しかし……神がS.U.Nから無限に近いエネルギーを創り出すという事は初めて知った!ESGや天界の維持エネルギーを創り出す事は知っていたのだが、そのエネルギー源がS.U.Nだとは誰も知らない事だったのだ。私は、先に進み記念碑を読む事に恐怖すら感じてきた。この先の真実を知ってもいいのかと!?
「ルナー、上にはもっと……知ってはいけない事が書いてるかもしれないわよー」
リバレスも怯えていた。しかし……私は恐怖よりも真実を知りたいという気持ちが勝った。
そして、塔の4階に到着した。今度の部屋は……周りの全てが砂漠だった。砂漠に祭壇がある。
『神は……神合成で持て余したエネルギーから……自分自身に似せた天使を創った』
『神は……さらに……ESG(Energy sphere of God)というエネルギー球体を天使に与える事にした』
ここまで知ってしまったのだ。先にある真実を知る義務がある。記念碑を全て見てから結論を出そう……
私は砂漠の砂に足を取られながらも階段へと急いだ。この塔は……禁断の兵器と、真実を与える為のものなのだ。
次に現れた光景は……夜の海……偽物の月と星が部屋を照らしている。海の中に祭壇はあった。
私は、月明かりを頼りに恐る恐る記念碑を解読する。