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元気になったリバレスが俺の髪を指差した。
「あぁ……これで三度目だな。一体私は何者なんだろう?」
刹那の静寂の後に、私の髪は元の赤色に戻った。一気に体の力が抜ける!
「大丈夫ー!?」
力が抜けてよろけた私を、リバレスは心配そうに見つめた。
「大丈夫だ。強力すぎる力の反動だよ」
止むを得ず私とリバレスは、大理石の柱にもたれて数分の休憩を取った。しかし、先を急がねば!
「行こう!上で巨大な魔が動き出す前に!」
私は、リバレスを肩に乗せて螺旋階段を上がっていった。