と嬉しそうなフィーネの様子が心痛かった。神が人間を中界に創り……魔の脅威という苦しみの中で生きさせているのだから……
「そうだな。平和な世界はきっと訪れる」
と、私は柄にもなく気休めの言葉を投げかけてしまった。罪の意識と、彼女への思いやりのせいだろうか?
「頑張りましょうね!ルナさん!」
と、フィーネは私の手を取った。彼女は純粋に私を信じ、平和な世界を望んでいる。
私は今まで以上に彼女の力になろうと決心した。
この日は、廃墟に残る建物の中で暖を取り眠る事にした。
フィーネの料理を食べ、三人で会話を楽しんだ。リバレスも今はフィーネと打ち解けるようになっていた。
美味しい料理を食べ、思い出話やこれからの話……他愛のない事で盛り上がる。争いの無いこんな日々が続く事を私は切に願う……リバレスとフィーネが先に眠り、今日も私は空を見ていた。
エファロード……
その言葉が頭から離れなかったが、いつの間にか眠りに
落ちていた。