「ピカッッ!」
雷光がはっきりと見えた!次の瞬間……
「ドォォーン!」
激し過ぎる衝撃が私達の体を襲う!その衝撃は私を
粉々に砕くほどに強く、その衝撃で私は体の感覚が消えた!
私は恐ろしさの余り、目を閉じるしかなかった。
「(死んだかもな)」
目を閉じてどれぐらい時が経ったかもわからない。ただ……辺りが急に静かになった気がした。
「……ナ……ルナ!」
聞き覚えのある声が私の耳に届いた。私は恐る恐る目を開けた……
「……ルナ!」
目に涙を溜めたリバレスが私の胸に飛び込んできた。
「……ッ!」
その瞬間耐え難い痛みが全身に宿った!先ほどの落下で体は重症だ……
「……ルナ!大丈夫なのー!?」
なおも、彼女は私に叫びつづけた。私に比べ彼女は見たところ無傷のようだ……
「……クッ……体中が……ひどく痛む。力が封じられて……体まで脆くなっているみたいだな。堕天を甘く見過ぎていたようだ」
私は心配かけさせまいと作り笑いをしたが、体はしばらく動かせそうにも無い。
「……そりゃー天使の時のままじゃあ、刑罰にならないもんね」
その言葉の直後再び激痛が私を襲った!
「……ウッ!……冗談を言ってる場合じゃ……なさそうだ……どこか……休める場所を」
私は無理矢理にでも動こうとした。
「ルナ!無理しちゃだめよー!わたしがルナに『治癒』の神術をかけてあげたいけど、今はそれ程の力は残ってないのー……だから……お願い、ルナ!しっかりしてー!」
彼女は私の体を激しく揺さぶる。
「……リバレス、痛いから!……でもな……体に全く力が……入らないんだ」
私はその言葉を発した直後目の前が真っ暗になった。
「……ちょっとー!ルナ!どうしたのよー!」
リバレスの声が遠ざかっていく……