ジュディアに、とてつもないエネルギーが集約されてくる!『魂砕断』よりも強力な力が!
「待て!待ってくれ!殺すなら……俺を殺せ!フィーネは助けてやってくれ!」
本気でフィーネを殺そうとしているジュディアに俺は懇願した!フィーネが助かるなら俺はどうなってもいいんだ!
「……いいんですよ、ルナさん、私が悪かったんです。天使のあなたに……無理なお願いばっかりして……さぁ、ジュディアさん、私を殺して下さい……それで、ルナさんを許してあげて下さい」
フィーネは涙を流しながら、俺を見つめて優しく微笑んだ。それを見た俺の目からも涙が溢れる。
「人間如きが、気安く名前を呼ぶんじゃないわよ!……ルナ、あなたは馬鹿だわ。人間の女なんかに想いを寄せるなんて……私はずっと……ずっと……あなたの事を愛していたのに……受け入れてくれなかった」
ジュディアは……愛せない。俺はフィーネだけを愛しているんだ。
「お前には悪いと思うが……俺はフィーネを愛してるんだ!これからは、俺の事など相手にしなくていい……忘れてくれてもいい!だから……お願いだから……邪魔しないでくれ!」
俺は動かない顔の……ほとんど動かない目でジュディアを見つめた。今は瞬きをする事も出来ない。
「……決めた。この娘を殺すのはやめにする」
ジュディアは急に微笑んだ。しかし、助けてくれるなら何でもいい!
「……本当に助けてくれるのか!?」
俺は、必死の思いでジュディアに訊いた。
「……フフフ」
「……獄界へ堕ちるがいいわ!」
その言葉の直後、フィーネの胸の上に『漆黒の剣』が出現する!
魂が獄界に堕ちる。それは……魔に忌み嫌われている『人間の魂』が獄界に来る事を意味する!
堕ちた魂は切り刻まれて……汚されて……壊される!
しかも……天界と人間界で死んだ者の魂は転生するが……獄界に堕ちた魂はどうなるかわからない!
「殺すのよりも……ずっとひどいじゃないのー!」
「やめろぉぉー!」
俺達は同時に叫んだ!しかし!